午後の３時頃から那須塩原市寺子の寺子の桜（エドヒガン桜）を撮影しましたが、雲が多く傾いた陽の光も弱く思ったようには撮れませんでした。仕方なく明日の天気に期待して、近くの那須町芦野の桜ヶ城址に寄り道して実家に戻りました。

１５日は朝早く実家を出て寺子の桜まで直行です。天気は快晴、風もありません。墓地の中に在る寺子の桜は登ったばかりの太陽の光を受けて、白に薄紅色に輝き、立派な樹形を青空に伸ばしていました。地元のカメラ・マンが４、５人入れ替わりやって来ましたが、静かにゆっくりと撮影できました。




１時間ちょっと寺子の桜を撮影した後、西行や芭蕉の足跡で知られる那須町芦野の遊行柳を訪ね、次に大田原市黒羽の八溝山登山口にある磯上の山桜を下見することにしました。県道を外れて農家の軒先を縫うように走る道路が森の中に入る寸前に磯上の山桜は在りました。まだつぼみの状況で、傍らで農作業をしていた農婦の方に伺うと、かなり開花も遅れており見頃は大分先になるだろうとのことです。この桜も立派な一本桜でした。既にライトアップの準備が終わっているのを見て、ちょっと残念な気分になりました。

次は国道２９４号線を一路南に下り、大田原市黒羽の山の神の桜、大田原市湯津上の法輪寺境内の西行桜、那珂川町小川のかたくり山公園と順繰りと廻る予定です。
山の神の桜は国道脇に在るはずでしたが気づかずに通過、そのまま湯津上村に入り、下侍塚古墳、上侍塚古墳の墳墓の丘に咲く桜を車内から見ながら、湯津上村佐良土の法輪寺に到着です。

西行桜は大きな枝ぶりの枝垂れ桜で、鐘楼櫓の脇で残り少ない花をつけていました。小さな庭園には桜の花びらが一面に散っていて、これも宴の終りの風情がありいいものでした。ここは返って雨の日のほうがより風情を感じられる気がします。狭い境内にしては多くの花見客・カメラマンが来ています。寺のおかみさんが、西行桜の代わりに、珍しい黄色のカタクリが見頃ですよと案内してくれました。白のカタクリでも珍しいのですが、見事な黄金色のカタクリでした。マクロ・レンズに差し替えて何枚か撮らせてもらいました。




かたくり山公園は、予想はしていましたが、カタクリも水芭蕉もショウジョウバカマも見頃を過ぎていました。結構広く、起伏もある山林の中の公園です。時期が遅く写真に撮れる花が無かったこともあり、汗をかきながら一周するとドッと疲れが出ました。一週間前ならきっと綺麗な花たちに巡り合えたと思われます。

再度夕刻の寺子の桜を撮りたかったのですが来客があり諦めました。塩原方面の桜や那須のミネザクラなどを加えて、これから或いは来シーズンの楽しみとします。

今回廻った場所の駐車場設備は以下のとおりです。
○黒磯公園・那珂川河畔公園　　河畔公園脇に大きな無料駐車場が有る。
○寺子の桜　　墓地の無料駐車場（４、５台くらい）、後は路上駐車。
○法輪寺　　　境内に数十台は停まれる無料駐車場が有る。
○かたくり山公園　　公園入り口に駐車場有り。この時期のみ５００円。