2007年6月 7日 (木曜日)

サクラ咲く那須の峰々

5月は多事に追われ在宅10日。心身ともに疲れを感じたので帰省の帰りに那須の温泉に浸かりに行ってきました。途中、那須八幡のつつじ群落を訪ねましたが既に見頃を終え色褪せていました。宿の若女将によると日の出平の峰さくらが咲き出したと言うので、6月1日の朝那須ロープウェイが動き出すのに合わせて登ってみました。宿の辺りは薄日の射す天気でしたが、ロープウェイを降りると雨雲の中でした。



峰さくら

景色は全く見えませんので一歩一歩唯歩くだけ。久しぶりの山行でしたが足は快調、気がつくと茶臼山頂の肩に当たる牛ヶ首に到着していました。ただ残念ながら秋には紅葉の見事な姥が平も雨で見通しが利きません。少し休んで左手のなだらかな勾配を進むと、雨に濡れてサクラが咲いていました。風が強い場所柄平地のように木は大きく成長しないようで、小振りな山桜が赤い新芽と一緒にピンクの花をつけています。



ザックからカメラを取り出し写しながら進むと急斜面に差し掛かりました。前を行く集団が難儀していました。ゆっくりと数十メートルも登ると直ぐに傾斜の緩い場所に出ました。日の出平です。笹で覆われた平原に山桜が群生していますが、少し高度がある為かつぼみのものが多く咲いている木でも3分から5分咲きといった具合でした。時期が少し早かったようです。これが満開となり空が晴れていれば見事なものだろうと思いながら、比較的花の多い木を選んでは撮影し笹原を進みます。この頃から大分見通しが良くなり、前方に南月山の頂が見えるようになりました。



日の出平から南月山を望む



笹原が切れると火山灰地に出ました。踏むと火山灰の黒い塊が崩れ足が流されます。周囲を見るとハイマツの群生の中にアズマシャクナゲも群生し赤い花をつけています。近づくと閉じた花は真っ赤で開いたものはピンク色でした。シャクナゲを見つけながら進むと小高い丘のような所に到着、標識を見ると南月山とありました。ハイマツの群生の先には峰サクラが群生し、その先には沼原のダム湖が雨雲の切れ目に見え隠れしています。ロープウェイ山頂駅から歩き出して2時間半。写真を撮りながらのスローペースの登山でした。丁度お昼の時間で、ハイカーのグループがあちこちで大石をベンチに弁当をひろげています。私も景色を眺めながら宿の作ってくれた弁当を頂きひと休みしました。



南月山から沼原方面を望む



日の出平から牛ヶ首への急斜面まで来ると、初めて茶臼岳が顔を見せました。薄日が射すと牛ヶ首は桜色に染まり遅い春の光景です。姥が平は秋には見事な錦秋を見せる木々が芽吹き、沼が真っ青に輝いていました。



姥が平



ギャラリー水楢にサクラ咲く那須の写真をアップしています。お立ち寄りください。

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