塩原山中で涼む
お盆で帰省した今週は気温がうなぎ昇り。とうとう日本国内最高記録を破ってしまいました。北極海の解氷も予測より３０年も早い速度で進んでいるようで、温暖化対策は待ったなしの状況のようです。
朝夕はしのぎ易いはずの田舎も熱帯夜でムシムシ。用事が片付いた１４日は街を逃げ出し、塩原山中のスッカン沢の滝の飛沫を浴びて涼んできました。朝早かったこともあって人っ子一人いない沢で、静かで涼しい時間を過ごしました。
すれ違う車もまばらな山道を進み雄飛橋の駐車場に着くと先客の車１台。その方はスッカン沢の上流に分け入って行きました。魚の住めないこの沢に入るのは釣り人ではないと思いますが？？？ 私は遊歩道を下流に向かう。スッカン橋を渡り大きな桂の根元に着くと、キツリフネやヤマアジサイが断崖から降り注ぐ滝の飛沫を受けて涼しげに咲いていました。
橋を戻り返して雄飛の滝を眼前にできる岩棚に立つと、滝の飛沫で濡れた大きな石の上でイワタバコが一本だけ花茎を伸ばして咲いていました。赤紫の花びらが、わずかに注ぐ光で透けて輝くように咲いています。梅雨時に鎌倉のお寺で見たことはありますが、自然の中で咲くイワタバコを初めて見ました。
周りにゴロゴロころがる大石を見ると、コスギゴケがびっしりと付いて、それを床にしていろいろな植物が着床しています。イワタバコもその内の一本のようです。植物の生命の連鎖はすごい。そして美しい。
折角着床し美しい花を咲かせるイワタバコが採掘されないことを祈ります。
帰り道、ハンターマウンテン・スキー場のゆり園を覗いてみました。入場料１０００円とリフト代５００円を払ってゲレンデの上部に出て、新しく作られた白樺林のコースを歩いてみました。が、陽を遮るものがなく猛烈に暑い。昨年までの既存のコース沿いのユリは昨年と比べてあまり良くない感じでしたので、早々に引き上げました。
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