夏の終わり
会津のそば畑は時期を失し台風も来てしまい諦めましたが、13、14日は晴れるとの天気予報で、遅ればせながらも青空の下で山を歩きリンドウが見たくて那須まで出掛けました。
10時半に那須登山口の峠の茶屋駐車場に到着。雲は流れているものの快晴です。中の茶屋跡まで登ると、青空に那須の山々が聳え、登山道脇の茶臼岳の斜面にはススキが穂を出し太陽の光を受けて輝いていました。もう山はすっかり秋に入っていました。ススキの間にはあちこちでエゾリンドウが紫の花を着けています。
谷を挟んだ朝日岳も綺麗な姿を見せています。その上空では風が強いのかすじ雲が舞っています。
峰の茶屋まで来ると平日にもかかわらず結構な人数が休息していました。普段でも風が強い鞍部ですので、台風の通過でこの辺りのリンドウはほとんどが傷んで茶色く色褪せています。
噴煙を上げ硫黄臭の漂う茶臼岳の北側を回りこんで牛ヶ首まで来ると、ロープウェイを利用して登ってきた人達が次々とやってきて大変な賑わいでした。
10月中旬には素晴らしい紅葉を見せる姥が平を右手に見ながら日の出平まで足を伸ばしてみました。茶臼岳とそれに続く隠居倉や三本槍岳の峰々、大峠から流石、大倉、三倉と続く山塊が美しい光景を見せています。夏には様々な花が咲き誇る日の出平も今はヤマトリカブトとナナカマドの深紅の実以外には花も乏しく寂しい道のりでした。それでも咲き残った大文字草が一株とイワインチン一株に出会うことができました。
翌日、沼原湿原に入ってみました。リンドウ、トリカブト、ノコンギク、アケボノソウ、ワレモコウなどが見られ、サワギキョウ、トモエシオガマやアキノキリンソウは花弁を落とし終わりを迎えていました。
今回の山旅の写真20枚を「夏の終わりに」と題してギャラリー水楢にアップしました。お暇な折にお立ち寄りください。
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