2008年4月 2日 (水曜日)

なんとも腰が重い

西日を浴びるさくら

さくらも満開だというのに出掛ける気が起きない。気が乗らないまま出掛けても仕方ないので、ご近所のさくらを見て廻る。

気分が乗らないのとは全く関係のない話ですが、ネットを徘徊していてアルピニスト・自然写真家の野口健氏がチベット問題に関して発言しているのを見た。チョモランマを幾度と無く訪れ、山の清掃活動までされている氏としては已むに已まれぬ思いで書かれたのでしょう。

 チョモランマは私にとっての聖地でもあります。中国にとってタブー中のタブーであるチベット問題について発言を繰り返せば二度とチベットに入れなくなるかもしれない。すでにその手の忠告がないはずもない。ひょっとすると、もう二度とチョモランマに帰れないかもしれない。私の故郷が一つ奪われてしまうかもしれない。

この記事には賛否を問わず200件以上のコメントが寄せられています。純粋にチベットの人達の叫びを思い氏が声を上げたことに賛意を示すもの、反中国・反共のような立場からの賛意とその逆からの批判、事を起す人への中傷めいた批判、中には環境問題に関して福田首相(首相はこの問題で中国を批判するのを控えている)と会見し仲良く写真に納まったこととこの記事を絡めて批判するものまで議論百出です。

人類の歴史が個人と社会の柵の中で、どこまで個人の自由を確保出来るかで発展してきた事を考えると、ベールに包まれた今回の(と言うより過去からの民族問題に関して)中国の対応は問題と言わざるを得ません。又、人類にとって極めて重要な課題となった環境問題を少しでも前進させるためにはあらゆる機会を捉えて権力者を動かすことが必要でしょう。写真を趣味とし、自然やそこに暮らす人達の素朴な暮らしに癒されている者として、今回の野口健氏の行動には大いに賛同・賛意を示したいと思います。

「注目サイト」のメニューを新設し野口健氏のサイトを登録しましたのでご覧ください。

春の夕空

一方、警備に不安があるとの理由で映画「靖国」の上映が中止されました。ここでも自由は弱いものでした。

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