那須のさくら(1)
棚倉町からの帰りに那須のさくら名所を廻ってみました。まずは那須町芦野に向かいます。
黒磯棚倉街道を抜け道の駅「東山道伊王野」の所から国道294号線を北に向かうと左側に岩観音のさくらが見えてきます。昨年は貧弱に見えたさくらも、今年はピンクと白のさくらが交じり合っていい感じです。前の田には水が入れられ、お堂とさくら、前景となっている菜の花が映り込んでいます。手前の山桜はちらほらと咲き始めていました。一緒に咲いてくれると最高ですがそれは無理な注文ですね。
更に北に向かうと田圃の中にぽつんとさくらと柳の一塊が見えてきます。西行が歌を詠み、遊行上人(一遍上人)が立ち寄り、芭蕉が西行の足跡を訪ねて立ち寄った遊行柳です。柳が2本、桜が1本の小さな風景ですが、周りの田圃と温泉神社の在る雑木林を背景として、どこか気持ちの安らぐ私の好きな景色の一つです。「田一枚植えて立ち去る柳かな」(芭蕉)
遊行柳から少し戻ると花見の名所・御殿山が在ります。小高い城跡に上ると那須連山が真正面に見えます、快晴でしたが那須の山々は霞んで薄っすらと桜の間から見える程度でした。翌朝再度挑戦してみましたが、平野部は快晴なのに山は薄く雲に覆われ見えませんでした。残念。
御殿山の斜面や原っぱには何種類ものスミレや、ニリンソウ、ハルリンドウなど等沢山の小さな花々が咲いていました。
芦野から寺子に向かう道路を走っていると、いつも気になる大きな白木蓮?の木が在ります。今年もこんもりと花をつけて田圃にその姿を映していました。
次回は寺子から黒磯にかけての桜です。尚、「那須の春を巡る」と題して最近の写真集に12枚の写真をアップしましたので、どうぞご覧ください。
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