沼原湿原のキスゲ
今年の沼原湿原のニッコウキスゲは寂しいものでした。鹿が花芽を食べてしまったようです。鹿が増えだすと草花や木々の被害が増えます。生態系のバランスがここでも崩れてきているのでしょうか。日光では広大な湿原を囲むようにフェンスを設置して鹿の侵入を防いでいます。自然を護って行くのは難しいことです。
この日は日曜日と在って大変な人出でした。朝の5時に着いた時には数台の車が駐車しているだけでしたが、帰る頃には団体さんも混じって続々と沼に下りてきました。60~70台は優に停められる駐車場も9時頃には満杯で林道まで溢れていました。
今の湿原では橙色のニッコウキスゲ、赤いシモツケ、紫のアヤメ、白のカラマツソウが目立ちます。目を凝らして草叢を覗くと、トキソウやサワラン(アサヒラン)が小さな花が着けていました。
帰路那須街道を下り、道沿いに延々と続くアジサイと赤松林に咲き始めたヤマユリを楽しんできました。赤松林の中にはヤマユリの甘い香りが漂っていました。
林の中にはヤマユリの他にもいろいろな野草が見られました。時間が無くゆっくり観察出来ずに帰途につきました。
最近の写真集に「キスゲとヤマユリ」と題して8枚の写真をアップしています。併せてご覧下さい。
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