樹勢回復が望まれる西蔵王の大山桜
小岩井農場からの帰路、盛岡ICで東北自動車道に乗り大渋滞の下り車線を見ながら山形に向かいました。お目当ては西蔵王放牧場の大山桜。
着いてみると、土曜日だというのに意外と駐車している車が少ない。写真は駐車場からコヌカ原と呼ばれる大山桜が密生する高台を望んでいます。その散策路入り口にある看板に、大山桜が危機的状態にあり保護のためロープの張られた内部に立ち入らないよう注意書きがありました。昨年はこの写真の牧草地を通る散策路を昇ってコヌカ原に行けましたが柵が設けられて入れないようになっていました。
陽が傾くまで放牧地の方を廻り、その後コヌカ原に行ってみましたが、確かに数本の大山桜が花もつけずに枯れた状態です。入り口の西行桜は昨年と同じくなんとか上の方だけに花をつけていました。毎年数万人に踏みつけられて土が固まり根が枯れてしまったとのことです。私も昨年踏みつけた口ですので何とか樹勢が回復して欲しいと願わずにはいられません。(山形市の調査結果・対策の情報はこちら)
放牧地内の牧草に守られた桜は健在です。放牧地の中を走る農道からの眺めは綺麗なものです。葉桜になったもの、見頃を過ぎたもの、今が満開のもの、そして芽吹き始めたさまざまな色合いの木々、遠くにかすむ朝日連峰。
息を切らしながら放牧地の最上部まで登ると、3本の大きな桜の木が出迎えてくれます。
ここからは谷を隔ててコヌカ原の大山桜が見られます。
これだけの数の大山桜が、月山、朝日連峰、飯豊連峰などの秀峰を見渡せる美しい景観の中で自生している場所は少ないでしょう。何とか樹勢が回復して再び美しい姿を見せてくれることを願ってやみません。
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