2010年8月 7日 (土曜日)

誰に向けた発言?

野辺

昨日暑さでボケーっとした頭でネットを見てると、菅首相の発言として「核抑止力は必要」とのニュースにぶつかった。国連の潘事務総長が広島・長崎を訪問し核廃絶を訴え、そして核保有国である米英仏の代表が初めて広島の平和祈念式典に出席とのニュースを聞いていた後の被爆国日本のトップの発言に??? 自民党政権時代から続く日本のトップの核に対する発言に、又かよー、と受け流したが。。。

今朝当ブログでもリンクしている写真愛好家もものさんのブログ「犬の遠吠え! それでも撮る」を覗くと「軽薄な菅首相の発言」と在る。そうだよなー、日本人としてはこの際怒らないといけないよなー、と一ヶ月も古い写真を引っ張り出して一言書くことにした。

エノコログサ

米代表の出席で旧軍人がオバマ批判を強めているとの報道もあり、アメリカ世論も複雑だとは思うが、オバマ大統領のプラハでの演説は核軍縮に向けた大きな流れを作り出したことは間違いないだろう。それが潘事務総長の広島・長崎訪問となり、米英仏の代表出席と繋がっている。広島・長崎の市長そして市民の願いが僅かではあるが前に進みつつあるこの時期に菅首相の発言。どう見ても歴史の流れに逆らう、流れを逆流させる意図が感じられる。自民党支配に辟易した国民が戦後初めて自民党以外の政党に託した昨年夏の総選挙、その期待、流れを断ち切るような発言に愕然とする。民主党に託したのは年金をはじめとした社会保障や予算の無駄使いの改革だけではないはずで、自民党政権下での訳の分からない閉塞感からの脱却、冷戦終結とBRICS台頭以後の日本が教科書のない高い理想を求める手探りの政治を模索して欲しかったからではなかったのか。

野辺

戦後日本の復興に大きな後ろ盾となったアメリカの援助と安保条約、そして鳩山さんの退陣に繋がった普天間基地の問題。菅首相としてはその解決で頭がいっぱいではあろうが、日本が世界をリードすべき核問題で、それもこの時期に、この発言。誰に向けた発言だったのだろう? オバマさんやアメリカの世論なの? 流れからして違うよなー。広島・長崎の市民をはじめとした日本国民? 絶対違うよね。やっぱり永田町の住民向けの内緒話だったのかな? 国会運営や9月の民主党代表選を慮っての発言。

保身で汲々としている菅首相やTVに出てくる民主党の人達を見てると党の体質を垣間見た気分になる。立身出世のために人間関係やイベントでの活躍に汲々としているサラリーマン。
もっと歴史を前進させる気概と哲学を持って欲しいものだ。と思いつつ、そういう政治家は一方では危険だしなーとも思ってしまう。ヤレヤレ

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去年の今頃は

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