嬉しい出会い
陽も昇りもやも消えて静かになった猿楽台地を後にして観音沼に移動。、8時から1時間ばかりかけて沼を一周してみました。あと2ヶ月もすると大賑わいとなる観音沼も、この時期は誰も寄り付かず静かなものです。
夏の終わりの緑濃い沼、真っ青な空、そして鳥の囀りと木々のざわめき。人工的な音の無い沼の静けさに気分は最高です。
我々夫婦の先を一人のカメラマンが散策しています。そして沼の奥に在る別荘の前で地元の二人連れとすれ違いました。別荘の軒下に大きなスズメバチの巣が在ることを教えてくれました。この別荘、いつ来ても住人を見たことがありません。
沼を一周し沼の出口に差し掛かった所で先を歩いていたカメラマンの方から珍しい花があることを知らされました。 クサボタンだそうです。紫色をした小さな房状の花を沢山つけて咲いています。私たち夫婦には初めて見る花でしたので有難いことでした。そして何より、草むらを注意深く見ることでいろいろな花の存在を発見できることを教えられました。
暫く三人で立ち話となりました。その方は那須地方に在住の高橋さんです。那須の山々をくまなく歩いて高山植物を探しては写真に記録しているそうです。既に膨大な量の植物をカメラに収めているとのことで、その一部を印刷した名刺をいただきました。那須や裏那須の植物に精通した素晴らしい方に巡り会えることになりました。
空にはきれいな秋雲が出ています。改めて草むらの花々を青空をバックに撮ってみました。
駐車場を出て次の目的地に向おうとすると、高橋さんから呼び止められ更に珍しい花を見つけたと場所を教えられました。花の名はツルニンジン。これまた嬉しい花との初対面となりました。実は、丁寧に地面に地図を書いてもらった場所に行っても行きつ戻りつでなかなか花を見つけることが出来ませんでした。一面の緑の中から小さな花を見つけ出すことは容易でないことを思い知らされた感じです。
花を見つけて二人で交互に撮影していると高橋さんが駆けつけてこられました。我々が見つけられるか心配だったのでしょう。撮影を終わり道路に戻ってまたいろいろと雑談となりました。有難いですねー、こういう方が居られると那須を歩く際の強い味方ができた感じです。感謝!感謝!
その後の方向が同じだったので国道121号を前後して走り、国道352号との分岐点でお別れしました。我々はその後、南会津町・高杖高原のそば畑に向かいました。
コメントする