久しぶりの会津
所用で帰省するのに合わせて1年ぶりに会津へ行ってきました。当初は所用を片付けてから行く予定でしたが紅葉の進みが早く用事の前に変更しました。それでも紅葉の見頃には間に合わず奥会津はすっかり晩秋の様相でした。
時期が遅かったせいもありますが、今年の会津の紅葉にはあの目を見張るような華やぎが無かった感じがします。
観音沼はすっかりカメラマンの人気スポットになりました。見頃を過ぎたこの日も多くのカメラマンが出てました。
朝の内は厚い雲に覆われて時々雲の切れ目から光が射すような天気でしたが、徐々に西の空から雲がとれて行きました。ブナ系の木々の紅葉は茶褐色が目立ち黄葉がかすれていつもの華やかさに欠けるものでした。
雪山と対岸の木々に光が当たるのを待ってみましたがなかなかそうはいきません。西の空は晴れているのに東の空を覆う雲がうまく切れてくれません。
台風12号で大きな被害を受けた会津ですが観音沼は水量が少ないのでしょうか浅瀬の一部で底が露出していました。こんな光景は私が沼を訪ね始めてから初めて見ました。
観音沼を一周してから国道400号線で舟鼻峠経由矢の原湿原に向かいました。舟鼻峠は高所のため当然に見頃を過ぎてましたが、峠から昭和村に下る道路脇の紅葉は黄色も綺麗に出てて楽しめました。
矢の原湿原では周りの森のブナとカエデが見事な黄緑と赤のコンビネーションを見せ、沼の周りのカエデは見頃の終盤といった所でした。ここでも浅い所の底が露出し水鳥が日向ぼっこしてる状態でした。
鳥居峠を越える国道401号線沿いは上の写真のようにやはり褐色が強く見頃を過ぎてました。
次の日は朝早くから恵みの森に入りました。森の入り口でやはり関東から来たカメラマンとお会いしてしばらく立ち話となりました。森に残った二人を待っているとのことでしたが、私が森に入ると入れ違いで二人は戻ってきました。
去年は水量の多い日にぶつかり下の滝にも辿り着くことができませんでしたが、今年は水量が少なく楽々と渡渉できます。他には人は居なそうです。朝霧の残る広~いブナの森を一人で楽しむことになりました。
下の滝に着いて落ち葉の積もる滑床の沢をアチコチと撮りまわりました。そこから少し上流に向かった所までで相当に時間を食ってしまい、又一人で心細いことも在って今年はここで引き返すことにしました。
どこを走っても絵になる風景と紅葉で久しぶりに奥会津を満喫してきました。布沢で忙しく野菜の獲り入れをしていた農家のおばさんは「今は綺麗な紅葉で華やかだけどもう直ぐ寂しくなるワ~」と2メートルもの雪が積もる冬を思って秋の野山を見やっていました。
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