やっと春めいて
今週に入ってやっと青空が続いて春めいた陽気になってきました。しかし庭の梅はつぼみを真っ赤にしながらも未だ開きません。そこで散歩がてらに丘を越えた先の畑に植わった白梅を訪ねてみました。
手前の畑の白梅はちらほらと咲き始めたばかりでしたが、奥の畑の梅は丁度見頃でした。真っ青な空を背景に午後の光を受けた白梅が綺麗でした。
久しぶりに陽の光が降り注ぎ真っ白な雲が流れる野辺ですがやはりこの時期はまだ風が冷たいです。
冷たい風を感じての散歩も久しぶりの青空の下では気持ちいいものです。春が来た~って感じです。
「私たちの飯舘村は美しい村だった。村民が一体となって村づくりを進めて、日本一美しい村づくりにも推薦され、認定も受けた。ところが、原発の爆発後、村からプルトニウムが検出された」
今後さらに進められようとしている除染事業についても疑義を唱えた。「チェルノブイリでも除染はあきらめたのに、飯舘村で除染をしてどれだけ効果があるのか。われわれ村人は、自分が生まれた地区に帰りたいという気持ちはあるが、もう一方では村を捨てるという方向も一つの選択として考えていかないとダメだと思う。4年、5年と過ぎたときに、やっぱり(除染は)ダメだということも。何年か後には、村人が村を出るといった決断を迫られるのだろうという感じがしている」。厳しい表情で語った長谷川氏。飯舘村民の前に横たわる除染や帰村を巡る様々な問題の深さを伺わせる。
3月7日、ベルギーの首都ブリュッセルにある欧州議会で、第4位の会派「緑の党・欧州自由連合」が主催する会議での飯舘村の酪農家、長谷川健一氏の言葉です。梅や桜が咲き緑が芽吹く農村の春、長い年月をかけて育ててきた美しい村が失われようとしています。広大な山林や農地・牧草地の除染が果たして出来るものなのか、気の遠くなるような苦悩が続きます。
私のふるさと那須地方も現住所のここ千葉も程度は違えど汚染されていることに違いはありません。木々や下草を洗い流した雨が浸み込んだ山林やそこを水源とする水等々、美しい里山を襲った汚染に心配は尽きません。
西日を受けた裸木の枝が青空に映えていました。
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