2012年12月24日 (月曜日)

今年のクリスマス・イブは

ユキヤナギ冷たい雨 2012.12.22撮影

気圧の谷の通過で北海道から北九州までの広い範囲で雪の予報が出てホワイト・クリスマスとなる所が多そうですが、ここ千葉ではド快晴で夜明けを迎え、夕刻になっても全くそんな気配は在りません。

庭のユキヤナギの小さな葉っぱが紅葉して光が射すときれいな色を見せてます。一昨日の冷たい雨が降る中、傘を差して雨粒と一緒に撮ってみました。

ヘクソカズラこれも冬の彩り 2012.12.22撮影

花の少ないこの時期ヘクソカズラの色づいた実も貴重な撮影対象です。

クリスマス・イブ 夕景イブの日暮れ 2012.12.24撮影

今日は陽が落ちる頃野辺に出てみました。真っ青な空に浮かんだ雲が少しだけ焼けました。

ヴァチカン宮殿

クリスマス・イブということで、ヴァチカン宮殿に向かう大通りと東京駅改装工事前の最後の東京ミレニアムの昔の写真を引っぱりだして合成し、それにjQueryのエフェクトとBGMを加えたHTMLページを作って、それをhighslide.jsでポップアップさせるようにしてみました。BGMはジョン・レノン作曲のHappy Christmas(War Is Over)、イブ限りにして差し替えます。

天皇誕生日やクリスマスを迎えたこの時期には決まって天皇やローマ法王の挨拶・談話が報道されますが、昨今はどうしても世の苦難に触れるお話が多いです。財政再建の成果が上がらず苦戦したオバマ政権、財政に苦しむヨーロッパ、そして日本の選挙結果を眺めているとこれからどうなるんだろうと私も不安が()ぎります。

日本もアメリカもそして生贄となったギリシャは勿論ヨーロッパも、政府が財政のコントロール権を失って不安定な政治が世界的に蔓延してる感じです。この不安定な雰囲気の中で人々の心の中に強い政府、強力なリーダーを求める気持ちが湧き上がりつつ在るように思うのは私だけでしょうか。イヤ~な雰囲気です。
どんなに強力なリーダーや政権を以ってしても今の経済システムをコントロールするのは無理でしょう。まるで核エネルギーのように得体の知れない程に巨大化した化け物が相手では手のつけようも無い。

トリクルダウン理論、昔から使い古された同じような理屈が在ったような気がします。景気が悪くなれば「今は我慢してくれ、景気が回復したら。。。」で、良くなると「競争に耐えるには内部留保が必要なのでもう少し待ってくれ」と競争の続く限りは雀の涙、労働運動が激しかった60~70年代を過ぎた後はバブル期を含めてずっとこの方こんなものではなかったかと現役時代を振り返ってみたりします。更に現在では非正規雇用の横行と事業再編・事業所閉鎖による解雇の乱用と、企業の横暴はエスカレートし雇用状況は悪化するばかりで、中流階層の没落、格差も拡大の一途をたどっています。

政治史的文脈で言うと、「国民国家の頽勢期」に私たちは投じられており、その中で政治指導者たちは「グローバル資本主義」に軸足を置くか、「国民国家」に軸足を置くかで、ふらふらしている。
それは世界中どの国の政治指導者も同じである。
経済のグローバル化はある種の自然過程であり、これに適応しなければ、領域国家は「食い物」にされるだけである。
けれども、グローバル資本主義に加担すれば、遠からず国民国家そのものが瓦解する。グローバル資本主義には「国民経済」という概念がないからである。ある領域内部にすむ住民の福利を他のことよりも優先的に配慮するというのは国民国家にとっては「常識」だが、グローバル資本主義にとっては「たわごと」である。

日本の経営者たちが「企業の社会的な存在」を放棄したのはいつ頃からだろう?

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