桜旅 山形県-2
西蔵王放牧場の駐車場に9時半頃に到着すると目の前に聳える瀧山は真っ白に雪化粧してました。昨夜にまた相当に積もったようです。風が冷たいです、寒ぶ~。
牧場に入って行くとカメラマンが牧場の柵に沿ってズラッと砲列を作ってました。カメラの先には瀧山の雪景色を背景に数本のオオヤマザクラが濃いピンクの花を見せていました。
牧場の中腹を見渡すと撮影の対象となる桜はまだ咲いていないようです。咲いているのはここ牧場入口の若木1、2本だけで、他は赤味を増した蕾のままです。これでは登っても駄目だな~と、入口からは陰となる牧場の奥に廻り込んでみましたが、こちらも咲いているのは牧場の麓の方の桜だけでした。
牧場入口に戻って管理棟の前の牧場を覗くと一本だけ見事に咲き誇ったオオヤマザクラが在りました。右手奥には月山が微かに姿を見せています。良いロケーションですが、近くには高圧線の鉄塔がデンと構えていて構図が限られるのが惜しいところです。
いつもだと半日は潰すのですが、今回は行動範囲が限られたのと寒いのとで1時間ばかり歩き回ってカメラをしまいました。後はいつものことですが、西蔵王の情報でお世話になっている「ペンション 三百坊」さんにお邪魔してコーヒーをいただき身体を温めました。う~助かる~。
帰り道に近くの野草園に寄ってみました。中に入るのは今回初めてです。広い芝生の丘の周りには立派なオオヤマザクラが何本も在って丁度満開でした。庭園ではシュンランを一株見つけてラッキ~! 池では水芭蕉が見頃となってました。
西蔵王の山を降りると14時、まだ早いね~。妻が山寺で50年ぶりのご本尊のご開帳をやっているいるので是非見たいというので行ってみることにしました。山寺の門前町に入ると凄い人出です。やっと駐車場を見つけてご開帳の列に並ぶと、さ~、これからが大変。根本中堂に登る石段を登りきるまでに相当な時間を待たされ、更に堂内でも4つの蛇行をノロノロと進んでやっとご本尊さまとご対面です。
比叡山延暦寺の別院となる宝珠山立石寺、ご本尊は立石寺の開祖慈覚大師・円仁が自ら彫ったとされる木像の薬師如来坐像です。私はきついお顔をされたご本尊よりは左右に控える日光・月光菩薩の穏やかなお顔に惹かれました。
根本中堂を出た後はあの長い石段を登る気力も無かったので奥の院には行かずに車を預けたみやげ物屋で一休みして帰途につきました。暫くぶりに山寺を訪ねたのですが、ご本尊の拝観料500円の内奥の院に登る料金として300円が含まれているとのことで、奥の院に登るのにお金がかかるようになったのを知りました。昔は登り口も違ったような、そして勝手に登っていったように記憶していますが記憶違いかな? いづれにしても維持管理には費用が嵩むでしょうから300円なら安いもの、これだけの文化遺産はしっかり残して欲しいです。
山寺周辺の桜は既に終盤で色褪せていました。撮った写真は境内での上の1枚だけでした。
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