秋雨降って肌寒い
冷たい雨が降って気温は急降下、肌寒~い一日になってます。居間の温度計も24℃まで下がって家の中でも一枚余分に羽織らないと寒いくらいです。8月も末になってすっかり秋めいてきましたが来週にはまた暑さが戻るとか、体調管理が難しい季節です。
今日の日経ビジネスオンラインに「米シティバンクが個人向け業務から撤退」の記事が在って「日本の富裕層81万世帯」とありました。
2012年11月に発表された野村総合研究所の調査によれば、純金融資産1億円以上を持つ富裕層・超富裕層は81万世帯で、その純金融資産総額は188兆円。
上記にあるNRIの調査は現在でも こちら で概要が見れます。リーマン・ショックや震災の影響で規模は縮小したようですが日本に於ける大まかな傾向はつかめるでしょう。その中の[図1]で見ると、超富裕層が5万世帯(0.1%)で44兆円(3.9%)、富裕層が76万世帯(1.5%)で144兆円(12.7%)、準富裕層が269万世帯(5.3%)で196兆円(17.2%)、一般の上位層が638.4万世帯(12.7%)で254兆円(22.3%)、一般層が4048.2万世帯(80.4%)で500兆円(43.9%)となっています。世帯当たりに換算すると、超富裕層が8.8億円、富裕層が1.9億円、準富裕層が0.7億円、一般の上位層が0.4億円、一般層で0.1億円となります。*1
どうなんでしょう、一般層の平均純金融資産ってこんなに有るのかな~? ピンときませんネ~。調査や分析の詳細は分かりませんが、現実はもっと厳しく、資産の偏在はもっと大きいと感じるのですが。そしてグローバリズムの進行は更にこの傾向を顕著にして行くのでしょう。
更にこんな記事も在りました。
「日産のCEO(最高経営責任者)は、日本企業ではなくグローバル企業のCEOとして見ていただきたい。私どもは引き続き、優秀な人材を引きつけたいと思っている。人材を引きつける上で、日本にベースを置くということがハンディキャップになってはいけない」
「いつでも日本から出て行くぞう!」と脅されているような。ま~良いですけど、お金は天下の回りもの、個人としてもっと贅を尽くして社会遺産なり文化遺産と言われるようなものを日本に残して欲しいものです。昔の名のある経営者のみなさんは何らかの形で残しているように思うのですが。「子孫に美田を残さず」が日本の美徳です。
消費税や相続税の改正による増税、一方で企業税の軽減や累進税率の軽減と、国や地方公共団体の財政再建も絡んで税制は上に厚く下に厳しい方向に流れているようです。
先進国での景気回復や財政再建は今の経済システムを進める以上はまず不可能でしょう。上下運動を繰り返しながら長期的には右肩下がりで推移するのでしょう。
肌寒くどんよりとした雨の一日に気分は晴れません。
- *1 NRI調査に於ける純金融資産による階層分けの基準は以下による。
超富裕層 :純金融資産5億円以上
富裕層 :同1億円以上5億円未満
準富裕層 :同5,000万円以上1億円未満
アッパーマス層 :同3,000万円以上5,000万円未満
マス層 :同3,000万円未満
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