少しだけ凌げるように
夏になってもしばらくは異常に涼しかったのが7月も下旬になって急に猛烈な暑さになって一日中冷房漬け、で体がおかしくなってます。さすがに月遅れ盆も過ぎて少し凌ぎやすくなってきましたがまだまだ冷房を入れたまま寝る状態が続いています。
月曜日は神保町の岩波ホールまで出掛けてフランス映画「田園の守り人たち」を観てきました。1915年から20年という第一次世界大戦の最中に女手だけで大農場を守る気丈な女主人とその家族の苦悩を淡々と描いていました。
女主人の息子二人と娘の夫が戦争に駆り出されて農場の人手が足りません。物語は人手を雇う処から始まりやがて若い娘がやってきます。その娘は働き者で女主人のおめがねにかない家族同然になって行きます。そして偶に戦場から帰る次男と恋仲に。。。
娘の夫がドイツの捕虜に、そして長男が戦死、、、と戦争は家族を翻弄していきます。そして助っ人のアメリカ兵が農場にもやってきます。女主人から見たアメリカ兵は何とも軽薄にしか見えません。そして女たちの人生に不幸をもたらすことになります。一方、アメリカ兵の残していったトラクターが農場の戦力になっていくことを暗示します。
農場の朝、広大な大麦の畑を覆う霧のシーンがきれいです。
これでもかというくらい刺激の強いハリウッド流の映画に慣らされている者には淡々と農村の日常の営みが描かれる映画にある種の新鮮味を感じました。
所々で私の幼少の頃に見ていた日本の農家の風情を思い起こすシーンもあって懐かしさも感じました。
そうそう! 観客を見渡すと99%は後期高齢者でした~。
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