今年も金蘭が咲いて、更に

季節の花の咲くのがすごく早くなっている今年ですがその分気温も高めで立夏を待たずにすでに初夏に入った感じです。ただ昼夜の寒暖差が大きいので調整が大変です。
昨年5月に何故こんな所に咲いてるのと驚いたキンランが今年も同じ場所で花をつけていました。

処が去年は1株だったのに周りを見渡すと他の場所にも咲いています。場所を違えてもう2株ほど咲いていて保護用の柵も立てられています。日本固有のランで人口栽培はほぼ不可能と言われるキンランがどうして? 処が、処が我々夫婦が写真を撮りまくっている所に近くに住む夫人が声をかけてくれて銀欄も有るんですよと案内してくれました。

案内された場所にはギンランが数株、1メートルに満たない間隔で咲いていました。

キンランもギンランも和蘭の一種でラン科キンラン属の植物です*1。土中の菌に依存してる植物で、しかも腐葉土などによる腐生菌ではなく木の根と共生する菌根菌に依存していてキンラン以上にギンランはその依存度が高いのだそうです。周りの土壌毎持ってきて植え付けても数年で木の根と共生する菌根菌のある特定の種の木の根との共生環境が途絶えるとランも枯死してしまうんだそうです。
雑木林の土地開発や乱獲で絶滅危惧種となっているキンラン、ギンラン。老人会などがこのランの保存に関わっているようですが、このまま根付いてくれると嬉しい限りです。
PS)
昨年になりますが、NHKの番組「ニッポンの里山」で佐倉市のある団地に隣接する雑木林を整備したらキンラン、ギンランなどの植物が沢山蘇ったことを報道していました。*2
- *1 キンラン 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- *2 佐倉市大蛇町に在る大蛇里山を扱った番組。ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅▽草刈りでよみがえった花園 千葉県佐倉市
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