パズルを解くように
暑くなってきました。昨日は関東の内陸部では真夏日となった所も在ったようですが、ここ千葉は海のお陰で気温の変化は緩やか、28℃ちょいでした。
相変わらず暦のページに手を入れています。パズルを解くような面白さが有ってスクリプトを弄っていると時間を忘れます。
雑節の「社日」は俳句を楽しむ人を除くと一般の人にとってはほとんど気にしない言葉のように思いますが、新聞に折り込まれてくる月毎のカレンダーに印刷されていたので気になってました。新聞社の創立記念日か何かかと大変な誤解をしていましたが、節分、お彼岸、土用などと同じ雑節の一つで産まれた地の土地神さま(産土神)に感謝しお参りする日だそうです。
日にちの定義が難しく、春分と秋分のそれぞれに最も近い十干の「戊」の日となっています。処が、春分或いは秋分が戊と戊の丁度中間の「癸」の日となると前の戊を採るか後ろの戊を採るか困ることになります。前の戊を採用した時期も在りましたが現在は春分点(黄経0度)或いは秋分点(黄経180度)になる瞬間が午前中なら前の戊を、午後なら後ろの戊を採用することになっています。
黄経の計算の精度による処が大きいので(楕円軌道で1日1度前後で変動して移動するものを半日の移動範囲を計算する)100%の確証は私の力量では困難ですが、取り敢えず組み込んでみました。一応2000年から2040年までは検証してます。
もう一つが日本人には馴染みの薄い復活祭(イースター)です。十字架に架けられたキリストが復活した日を祝うものですが、これも日にちの特定がややこしいものでした。西方教会系とギリシャ正教等の東方教会系で日にちの決め方が異なるので決め方がある程度明確となっている西方教会系のものを組み込んでみました。
又もや春分の日が起点となるのですが、3月21日に固定した春分の日の翌日以降に満月となる日の直後の日曜日をイースターとするものです。従って、3月の下旬から4月の下旬までの広範囲に変動します。満月の規定に曖昧な処が在って、満月となる日が日曜日だとその日を採用したり、翌週の日曜日となったりします。勝手な解釈ですが、満月となる時刻が午前中ならその日を、午後なら翌日曜日とするロジックにしてみました。1900年から2099年までの日にちが公開されているHPが在ったので、2000年から2030年2060年までを突き合わせてみて一致するのを確認しました。ン、そうなんです、私の出来る(採用しているスクリプトの出来る)満月の計算範囲が2000年から2030年に限られているので、その範囲外ではイースターの計算が出来ないでいます。
今夜はスーパームーンの皆既月食です。約3年ぶりの皆既月食だそうです。天気が良さそうなので18時半過ぎの月の出の前から待機しましょうかね。
今日の未明はふと目が覚めると月没前のお月さんが窓越しに綺麗に見えたので起き出して撮影してみました。
PS)2021.05.27
皆既月食を楽しみに待機していたのに関東地方では昼間はド快晴だったのに夕方から全天雲に覆われてしまい月の出は見られませんでした。残念ながら雲は皆既の間もとれませんでした。諦めてお風呂に入ろうと外を見ると、、、おぼろげに欠けた月が出ていました。薄雲が掛かってますが、月食の終わりかかったスーパームーンです。
残念でした。
PS)2021.06.03
制約の在った「上弦の月/満月/下弦の月」の判定・表示機能をqrekiの太陽・月の黄経計算スクリプトを利用した新たなスクリプトを作ることで2031年以降も表示可能となるよう改善しました。それに伴い復活祭(西方教会系)の表示も2030年までという制約が無くなりました。
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