樹木の花
ここの処風の強い日が続いています。今日は雨も降って荒れた天気になっています。
昨日は町内の商店街の街路樹に珍しい花が咲いているというので見に行きました。行くと何人かの主婦が集まってスマホで写しながら「初めて見た」「何十年も住んでいるのに気づかなかった」と話し合ってました。そして話は「数十年に一度咲く花らしい」となっていました。木の名前は「ユリノキ(ユリの木)」です。
確かに私もここに移り住んで40年近くなり常日頃買い物に来る場所なのに初めて見ました。木の樹齢も10年は経つと思える大木です。
帰り道、家の近くで植栽の手入れをしていた植木屋さんに聞くと、「そんなことはないですよ、普通に咲いていますよ」とのこと。
調べてみると、どうも花を着けるには10年近くかかり沢山の花が咲くようになるには20年近くかかるようです。10年も経つと木は大木となり、しかも花は大きな葉の上に上向きに咲いているので木の下を通っている人にはなかなか咲いているのに気づかないとの記述が在りました。
初めてこの木に花が咲いたのか、それとも樹上に咲いていた花に多くの人が気づかずに来たのか、どちらかということになります。
ユリノキは上野の東京国立博物館の本館前庭の大木が有名で私もその巨木をぐるっと一回りして見たような気がします。多分2022年に開催された沖縄復帰50年を記念する「琉球展」の時です。その時にスマホで撮影したような気もしますがうろ覚えです。
英名は tulip tree。日本ではチューリップが知られていない頃にやってきてラテン語の植物名からユリの木と訳されたとのことです。花にも特徴が在りますが、葉っぱも面白い形をしていて、「半纏木」「軍配木」「奴凧木」などの別名が在るようです。
偶に通る小さな神社が在る丘の上の小道の藪に咲くニセアカシア。ふっと思い出して夕方近くになって行ってみました。
枝を大胆に下ろしてから4年目でまた鬱蒼としてきた柿の木に沢山の花が咲きました。年をとると庭木との格闘に疲れを感じます。
普段の撮影対象は草花が多く、大きく育った樹木の花には気づかずに過ぎてしまったり、望遠レンズを持ち歩くことはまず無いので撮影を諦めてしまうことが多いです。
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