一転してバラマキ
庶民には何のおこぼれも無かった戦後最長の景気が陰りを見せてきた。小泉改革も道中半だというのに、福田改造内閣は総選挙向けにバラマキに転じるようだ。公明党幹部も「バラマキをやるんだ」と息巻いているようだし、「上げ潮派」を外した自民党もその勢いが増しているという。庶民に犠牲を強いた小泉改革は一体何だったのだろう。
知床という大観光地を間近にしながら、「観光客の誘致は行いません」と北海道清里町の橋場博町長は静かに語り始めた。無節操な観光客誘致作戦に汲々としている向きの胸に、ぐさりと刺さる矢のような言葉ではないか。 かといって、観光業を軽視しているわけではない。ほかに大事あってのこと。それこそが、農業である。 この清里町は、前回まで紹介してきたお隣の小清水町と同様に、揺るぎない農業国なのだ。